ハリファイバーを買えない/買わない理由
ご挨拶
はじめまして二郎重忠です。知ってる人は久しぶり。
こうしてブログを書くのはウン年振りくらいなんで手汗がすごい。
今回話すのは現代の遊戯王についてですが、次回からはアイマスのことにも触れたりしようかと思っております。
さくっと読めるよう心掛けますので、少しでもお付き合いいただければ。
YPとしての自己紹介
まずは自分がどういうYP(遊戯王プレイヤー)なのかについて説明をば。
遊戯王自体は小学校に入る前からアニメを見て知っており、お小遣いを貯めて近所のおもちゃ屋に行っては、バラのパックをちびちび開けて楽しんでいました。プレイよりも「遊戯王ごっこができるアイテム」としての側面が大きかったです。
本格的に紙の遊戯を始めたのが昨年の秋ごろに当たります。パックで言うとちょうどサベージ・ストライクが出て少ししたあたりでしょうか。
動機に関しては遊戯王動画との出会いとか、リアル関係とか、様々な事情が絡んでいるので書き出すと長くなるので今回は割愛。別の機会に書こうかと
アニメは全シリーズ全話欠かさず見ました。GXから5D'sのあたりが大好きです。
競技用デッキとしては【サラマングレイト】、カジュアルな場では【機界騎士レベル8コントロール】という訳の分からないデッキを回したりしています。
もちろん大会実績はありません。
強すぎる《水晶機巧-ハリファイバー》
散々語られ尽していると思いますが、非YPや、遊戯王を引退した人でも分かるよう改めてハリファイバーの「強み」について説明します。
このカードの強さを説明する上で、2017年3月末より適用されている現行ルール「新マスタールール」にて登場したリンクモンスター・リンク召喚の理解が必須です。
現代遊戯王知ってる人は読み飛ばしていただいて構いません。
リンク召喚・リンクモンスターについて
遊戯王では初期からエクストラデッキといって、融合・シンクロ・エクシーズモンスター専用のデッキをメインデッキとは別に組む必要があります。これらのモンスターは基本的に「メインデッキから出るモンスターを2体以上消費して出す」という点で共通しています。(十二獣?そんな奴は知らんよ)
カードゲームの常識に則れば、「自軍を2体消して1体出す」は1枚のディスアドバンテージを負っていることになります。が、エクストラから出るモンスターは(実戦で使われるものは)総じてそのディスアドを打ち消せるだけのカードパワーを持っています。
マスタールール3までは出す数に制限が無かったのですが、新マスタールールからはエクストラデッキから出すモンスターはエクストラモンスターゾーン、もしくはリンクモンスターのリンクマーカー先にしか出せないという事実上制限がかかりました。
リンクモンスターは「フィールドに出ているモンスターを必要数墓地に送る」という特殊召喚方法のため、融合・シンクロ・エクシーズに比べれば格段に出しやすいといえます。
このリンクモンスターには右下に「LINK」という独自の項目があり、2019年10月現在リンク1から5までのリンクモンスターが登場しています。
この数字が持つ意味は主に3つ
- 出すのに必要とする素材の数
- リンクモンスターが持っているリンクマーカー(矢印)の数
- リンクモンスターの素材とする際の参照数
1と2については文字通りです。リンクの数が大きいということは、出すために消費するモンスターの数も多いわけで、必然的に強力なスペック・パワーを持ったモンスターになると思っていただければ大丈夫です。
説明しづらいのが3で、《ヴァレルロード・ドラゴン》を例にすると、こいつは召喚条件に「効果モンスター3体以上」をもった「リンク4」のモンスターです。
「リンク4なら4体必要なんだから3体以上になるのは当たり前では?」
と思う方もいるでしょうがちゃんと意味があります。
リンク2以上のモンスターは、1体でそのリンク数に等しい素材分としても扱えるのです。
実例を挙げれば、《ヴァレルロード・ドラゴン》の出し方として
・効果モンスター4体
・効果モンスター2体+リンク2効果モンスター1体
どちらも可能です。
出来ない例では
・リンク2効果モンスター2体
・効果モンスター1体+リンク3効果モンスター1体
・効果モンスター3体+通常モンスター1体
・効果モンスター5体
挙げていくときりがないのでここまでにします。
「え?でもさっきリンク2は2体分に出来るって言ったじゃん!」
言ってないのである。2体分にはできないが2つの素材分として扱えるとしか書いていないのである。
実は今まで、「モンスター」と「素材」を分けて記述していました。
リンク数はあくまで素材として必要な数字、召喚条件の「~体以上」は実際に墓地に送るモンスターの数としてきちんと参照しなくてはなりません。
また「効果モンスター3体以上」の場合、素材として墓地に送るモンスター全てが効果モンスターでなければなりません。
もちろんリンク4のモンスターを出すのに5体のモンスターを使うことは出来ません。素材数とリンク数は一致させる必要があります。ここはやや儀式に似てますね。
また、リンク2以上のモンスターに関しては2つの素材分として扱えるわけですから1つの素材分としてもよいという点がまた難しいです。再びヴァレルロードの例を用いるなら、
・リンク2効果モンスター1体+効果モンスター3体
でも出すことは出来ます。一見ディスアドに見えますが、実戦では結構見られるテクニックの一つなので覚えておくと得です。
注意したいのがリンク3のモンスターを素材2つ分、リンク4を2つ分or3つ分として扱うことはできません。リンク数Nのモンスターは1個かN個の素材にしかできないのです。僕も最初誤解して覚えていた時期がありました。
長々と講釈を垂れましたが以上がリンク召喚、リンクモンスターの特徴になります。
1枚が2枚に…2枚が3枚に…
爆○ドォ!!!と叫びたくなりますね(遊tuber好きの感想)
では改めてハリファイバーの詳しい効果を見てみましょう。
属性 水属性
リンク2
種族 機械族
リンク / 効果
攻撃力1500
チューナー1体以上を含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。②:相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
(制限カード)
遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ カードデータベース 水晶機巧-ハリファイバー より引用
強い点を片っ端から説明します。
まず召喚条件、「チューナー1体以上を含むモンスター2体」
これが緩い。まぁ~~~~ゆるい。ゆるキャラグランプリ予選通るくらいゆるい。
これが「チューナー2体」だったら100%今までの高評価が無かったことになります。
墓地にレベル2以下が落ちてれば《ジャンク・シンクロン》、《終末の騎士》から《亡龍の戦慄ーデストルドー》《ゾンビキャリア》を落として自己再生、《深海のディーヴァ》で海竜族リクルート(デッキから特殊召喚)、《ドラコネット》から通常チューナーリクルート、テキトーなモンスターと《簡易融合》から出した《テセウスの魔棲物》などなど…少ない消費で出す手段には事欠きません。
次にこのカードの最大武器にして存在価値9割を占める①のチューナーリクルート効果。
レベル1~3までのチューナーなら何でも持ってこれる。
ざっと検索をかけたところ現在メインデッキに入るチューナーは354種類、そのうち292種類をリクルートできる。実に8割以上が賄えてしまうのだ。
「レベル8シンクロしたいけど場にはレベル1と5のモンスター1体ずつ、手札には《エフェクト・ヴェーラー》…せや!ヴェーラーとレベル1でハリ出してレベル3チューナー持ってこよ!」
みたいに雑にチューナー持ってきても十分強い。というかもともとこういう意図で作られたんだろうし
ところで上の《終末の騎士》や《深海のディーヴァ》を使って出した場合、カード1枚がカード3枚分に膨れ上がっていることにお気づきだろうか???
「この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。」なんて書いてあるが、同名カードの縛りが無いのでフィールドを離れれば無関係。つまり墓地効果は発動できる。
この効果で《幻獣機オライオン》をリクルートして何かしらの素材にすればあら不思議、トークンが生成されて1枚が4枚に。
《サモン・ソーサレス》が現役の頃はここからさらに展開できたけど、今ではリクルート対象を《ジェット・シンクロン》に変えて《リンクリボー》に変換、手札1枚コストで自己再生して《ヴァレルロード・ドラゴン》や《ヴァレルソード・ドラゴン》のような「効果モンスター3体以上」の条件をもつリンク4を簡単に出せてしまう時点で充分といえる。
最近では《双穹の騎士アストラム》(エクストラデッキから出たモンスター2体以上で出せるリンク4。戦闘絶対勝つマン)にもなる。
最後におまけというには強すぎるが主軸とするには遅い、だがあって困るものではない②のシンクロチューナーモンスターをシンクロ扱いで出す効果。(一体どこにシンクロ要素があるんだ)
このカード自体、新マスタールールで虫の息になった【シンクロ】を救済する目的で刷られたことは言うまでもない。その中でもこの効果は【アクセルシンクロ】に焦点を当てたのだろう。
自ターンにハリファイバー出してなんやかんやしてリンク先にレベル5シンクロを2体、②の効果で《フォーミュラ・シンクロン》を相手メインに出してアクセルシンクロし《シューティング・クェーサー・ドラゴン》召喚。しかも2019年10月のレギュを踏まえてレベル5シンクロ2体を《TG ハイパー・ライブラリアン》にすれば相手ターンに3ドローしているのである。考えただけで絶頂ものだ。
だがこの効果は【アクセルシンクロ】以外でも…弾けた。
今やシンクロチューナーは出せればほぼ「何でもできる」といってよい。
相手の魔法罠を割りたければ《TG ワンダー・マジシャン》
デッキからモンスターを落としたければ《シューティング・ライザー・ドラゴン》
ドローしつつあわよくばアクセルシンクロできる《フォーミュラ・シンクロン》
【竜星】であれば《源竜星-ボウテンコウ》、リンク寄りであれば《星杯の神子イヴ》を出すことで返しのターンで必要なカードをサーチしつつ後続の確保もできてしまう。
この効果の恐ろしい所は、その汎用性に止まらない。アフターケアの観点からしても100点満点なのだ。
例えばハリファイバーを出して①の効果を使おうとする。だがここは現代遊戯王、そんな2枚が3枚になるような効果をポンポンと通すわけにはいかない。《エフェクト・ヴェーラー》、《灰流うらら》を打たれてしまえば、単なる攻撃力1500のバニラモンスターに早変わり。リンクモンスターは守備表示になれない都合上、効果を発揮できないと低打点を晒して殴られて終わることがある。
だがこの②の効果があることにより、他のリンク2モンスターとは一線を画す。この効果はフリーチェーンで自身を除外して発動するのだ。しかも出てくるモンスターはシンクロなので守備にして壁に出来る。これにはいくら現代遊戯王といえども対処方法があまりにも少ない。除去ろうとすれば逃げられる、殴ろうとしても逃げられる。墓地にもいかないから《墓穴の指名者》も使えない。策を弄すれば弄するほど、ハリ君に笑われているような気がしてくる。真面目に対処する方法を考えたがスタンバイフェイズに《無限泡影》を打つか、《超融合》で《転生炎獣ヴァイオレットキマイラ》にするくらいしか浮かばなかった。
マジで出木杉君かお前は。
ここまで遊戯王が分からない上で読んでくれた方にも、このカードの強さをポケモンカードを使って例えようと思う。デュエマは分かんねんだ。すまねえ。
そもそもポケカと遊戯王において「ポケモン」と「モンスター」は等価かというとそうではない。
ポケカはたねポケモンなら優秀なGXポケだろうと手札から制限なく出せてしまう。だが遊戯王では手札からモンスターを出す通常召喚は基本1ターンに1回のみである。
特殊召喚というのはある意味、この通常召喚の制限を無視してしまっている、と捉えてよい。
つまりポケカで1ターン内に制限されている事を無視するプレイングに匹敵する。
そこで私が出した結論として、ポケカプレイヤー諸氏には、こんな特性を持った非GXプリズムスターたねポケモンHP60がいると思ってくれて構わない。
特性:このポケモンを手札からベンチに出したとき、1回使える。自分の山札にあるサポートを1枚、相手に見せてから、ロストゾーンに置く。その後、そのサポートカードの効果を適用する。この効果を使用した番の終わりに、このカードをロストゾーンに置き、山札からGXポケモンを1枚、相手に見せてから、手札に加える。
うん、ぶっ壊れだな。ロスマで暴れそう。
それでも買えない理由
こんな強いカード、さぞお高いんでしょうねえ…
いや高いよ、カドショで買うと2500~2800円弱。オークションサイトとかなんかだともうちょい安かったりするけど、ウルトラレア一枚が収録されたパック一箱分より高いってどういうことよ。
(でもなんだか上で強さを論じているうちに安く感じてきたぞ)
この値段、登場時点からほとんど変動してないです。2019年の1月に制限(1枚しか入れられない)に行ったけど、それでも需要の高いカードなので価格を維持し続けているみたいです。
どっかの国が5000円買取とかしなくて良かったと思うべきなのか。
ここからが本記事の主題です。
1.カード1枚にかける値段かどうか
3000円弱、カード1枚に払えますか?
この問いにノータイムで「YES」と答えられては私の負けです。何で負けたか明日までに考えてきます。あなたは立派なYPとして、今後もコナミ、カードショップに金を落とし続けてくれることでしょう。
いや「YES」と答えられる人でも若干ぶれたり、少し悩んでくれたならそっちの方がいいと思います。
ここまで書いといて今更ですが僕はオタクです。遊戯王するためにカードを買いますし、ゲームがしたくてソフトを買い、アイマスの曲を聴くためにCDを買い、ライブに行くためにチケットを買い、腹を満たすためにラーメンも食います。
趣味のお金を遊戯王にしか使わない、という人はかなり少ないと思います。オタ趣味に限らずとも3000円でできることはいくらでもあります。服も買えるし美容院にだって行ける。資格のための参考書だって買える。
遊戯王という20年続くコンテンツを軽んじるわけではないですが、3000円を軽んじてもいけないと思います。
話がそれた気がするので遊戯王に戻ると、一枚の確実に強いカードを手に入れるために3000円を払うより、ストラク3箱を買って完成度の高いデッキ一個組む方が僕はいいと思ってしまいます。来月にはシャドールのストラク出るし。
2.カモは葱まで背負ってこない
「じゃあ君はハリファイバー欲しくないの?」
欲しいよ!!すごく欲しい!!
僕は僕なりに手に入れる努力はしています。
ヨドバシに寄った時LINK VRAINS PACKが売っていたらとりあえず5~6パック買っては開け、これでもかと出てくる 《パーペチュアルキングデーモン》に頭を抱えるなどしています。
累計で2箱分は開けていますが出たウルトラ枠は《ライトロード・ドミニオン キュリオス》、《天球の聖刻印》、《魔導原典 クロウリー》、 《聖騎士の追想 イゾルデ》と見事にハリファイバー以外コンプしています。
開けるときはハリに出て欲しいと思いますが、逆に出なくて良かったと安堵する自分もいます。
なぜならハリを全力で使いこなすには先ほども述べたように相性の良いカード達を集める必要があります。
《ジェット・シンクロン》…200~300円
《幻獣機オライオン》…500円
《フォーミュラ・シンクロン》…100円
《TG ワンダー・マジシャン》…200円
《シューティング・ライザー・ドラゴン》…900円
《星杯の神子イヴ》…400円
メルカリや通販サイトで安めに見積もって2000円程度。ハリを使いこなすのに本体込みで5000円かかるわけです。
ジェットロンは今度のデュエリストパックで再録されるんで落ち着くでしょうね。まあ僕はイヴちゃん2枚自引きしてシク1枚を売ってしまったのでさらに安くなりそうですが。(隙あらば自分語り)
真面目にこれらセットを特製ストレージボックスに入れて3000~4000円で出せば爆売れすると思うんですがどうでしょうコナミさん。
3.海外に輸出されない。その理由は・・・?
話は少し飛びますが、日本国内の遊戯王OCGと海外でのTCGでは禁止制限だけでなく、カードプールも異なっています。最近ではEXTRA PACK2019で未界域やワルキューレ、クロノダイバー、ニビルといった海外先行登場カードが来日しました。
逆に、OCGにのみ存在しTCGプールには登場していないカードというのも多く存在しています。それらはしばらくしてから海外の拡張パックにまとめて収録されることが多いです。
LINK VRAINS PACKの新規カードも例に漏れず、海外版Extreme Forceから収録されています。
ある一枚のカードを除いて・・・
そう、ハリファイバーです。
ハリファイバーが収録されたLINK VRAINS PACKは今から約2年前、2017年11月25日に発売されたパックです。実に2年近くも輸出されないというのは何かしらの爆弾を抱えていると考えていいでしょう。
海外で出し渋る理由としては
・つよい、つよすぎる
上で長々と述べた通りです。でも海外の方がSPYRALみたいに強いカード刷ってたりするので理由としては弱いかと。
・ドローソースと捉えられた
海外と国内の禁止制限の違いの特徴として、「ドローソースの扱い」というのがあります。
有名どころで日本では無制限の《貪欲な壺》、《増殖するG》、《チキンレース》が海外では禁止、《成金ゴブリン》も制限に指定されています。Gはもともと海外先行カードなのに禁止になってしまうとは、数奇なものです。
ハリファイバーに関しては②の効果で《フォーミュラ・シンクロン》を相手ターンに出せる=1ドローが出来てしまうことを海外が許さないからではないか。
僕はこのドローソース説を推しています。
・そのうち日本で禁止になるから
あああああああ!!!!(ブリブリブリ)
これはそのまま次の理由に繋げます。
4.3000円、ドブに捨てたくない
「3000円ドブに捨てたい人手ぇ~挙げて!!」
挙げるわけないです。そりゃそうだ。
僕が覚悟を決め、3000円でハリファイバーを買ったとします。2000円で他パーツも揃えました。
僕が次に恐れるものは何でしょう。(算数の文章題みてえだ)
再録による値下げ?いやいや…
新改訂での禁止リスト入り以外あり得ない。
禁止カードを買ってしまうことのショック、YPなら一度はあると思います。
僕も一度経験しています。《ファイアウォール・ドラゴン》をフルコ○プで500円で買った直後の改訂で禁止入り。実際に使えたのは2週間そこらでした。
禁止制限改訂予想の度にハリファイバーは槍玉に挙がります。現代遊戯の必須カードにしてパワーカード。禁止の理由になりやすい「デッキ構築の自由度を下げてしまう」に十分当てはまるといえるでしょう。
しかし、このカードはシンクロを救済するという名目で刷られた以上、このカードを禁止にすることはコナミがシンクロを見捨てるということと同義です。
もしこのカードが禁止になるとすれば、同様のチューナーリクルート効果を持ちながら「このカードはリンク素材に出来ない」などの何かしらの制限を課した調整版カードを出して、その後で禁止にするでしょう。
でも突然ハリファイバーが禁止になる可能性も捨てきれない以上、過信はできない。というのが持論です。制限残留のハリもいれば、禁止行きのハリも同時に存在している。シュレディンガーの猫のように、レギュレーションのハリという訳です。
5.ルール改定、あるのか?
遊戯王OCGはアニメを前提にしたグッズという側面も兼ね備えています。
5D's以降、新しいアニメ遊戯王が始まる度に、新たな召喚法の追加、および新たなルールへの切り替えが例外なく起こっています。
既に2020年に新たな遊戯王アニメシリーズの製作・放映が決定されています。
リンク召喚を引っ提げてきたVRAINSがいわゆる「打ち切り」で終わったと言われていますが、おそらくはカード売り上げの低迷もあるでしょう。
当初は《デコード・トーカー》しかまともに出せず引退者を続出させたリンク召喚も、現在では様々な選択肢から取捨できるようになっています。勿論ハリファイバーの貢献も大きいです。
ここからは僕の新ルール予想です。
具体的にどういった召喚法が生まれるか、までは想像も付きません。ですが、リンク召喚には何らかの制約がつくのではないかと思っています。
9期時代、猛威を振るったペンデュラム召喚が、10期ではPゾーンを魔法罠ゾーンと統合され、エクストラから複数出すのにリンクマーカーが必要になりました。
同様のことが、10期を牛耳るリンク召喚にも降りかかることは、想像に難くありません。枚数制限か、召喚回数制限か、はたまた…
その結果として、ハリファイバーが全盛期の力を発揮できなくなる可能性は十分にあります。(それでも効果としては強いが)
新シリーズが4月に放映されると仮定して、残り約5か月。長いと見るか短いと見るかは人それぞれです。
終わりに―全てのYP、全てのハリファ狂い達へ―
ここまでつらつらと書き連ねてきましたが、誤解してもらいたくない点として、僕はハリファイバーが嫌いなわけではないということです。
僕は遊戯王の動画をアップしているいわゆる「遊戯王Tuber」のファンです。ミソのデュエルのミソ、爆アド.com、中でも城下町デュエルが死ぬほど好きです。
↑まだハリが無制限だった当時、財政上ハリを一枚しか入れていないデッキに驚きの工夫が。3:45頃~
これらのチャンネルでもハリファイバーは当たり前に使われています。やはりその性能がコンボに組み込みやすいからでしょう。
おそらくハリファイバーが無ければ、10期以降投稿されている遊戯王動画のほとんどは意味をなさないものばかりになっていたでしょう。
そして僕が遊戯王動画に感化されて、YPの門を開くということもなかったでしょう。そういう意味では、僕はハリファイバーに感謝しています。持ってないけど。
最後に2つだけ、ここまで読んでくれたデュエリストの皆さんにお願いがあります。
一つは、僕が実際に言われたわけではありませんが、「ここハリで良くないですか」「どうしてハリを採用しないんですか」のようにハリを最適解とした前提を持たないで欲しいということです。
これはハリに限らず、様々なカードに言えることだと思います。「このカード入れるならヴェーラーでいい」のような言説は随分前から唱えられてきました。ですが、そのデュエリストがその40,15,15で対戦に臨んだということは、その1枚1枚に採用理由があるはずです。
採用しない理由で「持っていないから」も、立派な理由だと思っています。
二つ目に、ハリファイバーを持っているデュエリストの皆さん、どうか存分にハリファイバーを使い倒してやってください。
こんなにも強く、面白いカードを持っているのに使わないというのは宝の持ち腐れです。
禁止になるか、ルール改定で弱体化するかは分かりませんが、僕は今のようにハリファイバーが活躍できる時間はそう長くないと見ています。
うららヴェーラーに止められたっていい、G投げられて引かれてもいい、通してヴァレソ立てて勝っても全然問題ないです。
ハリを、ハリを使ったデッキごと、愛してやってください。
使われた側も、ハリのせいで負けたと怒らないでください。
以上でハリファイバーへの思いの丈は全て語りつくしました。
この記事が、何かの助けになったり、遊戯王に踏み出すきっかけとなってくれたら幸いです。
では、今日はこのあたりで。
今日もどこかで、ハリファイバーはチューナーを連れてくる。
参考文献
遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ カードデータベース
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/
遊戯王カードwiki http://yugioh-wiki.net/
城下町チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCGev0wAWHH0Iro34i4y7biQ
爆アド.com https://www.youtube.com/channel/UCklHXGqFma-gsewAN7ejJMg
ミソのデュエルのミソ https://www.youtube.com/channel/UC4FX68sHwzNb-dQgwewtq-Q