楽曲派YPの”これ、通れば勝ちです"

アニソンの話したり遊戯王の話したりします。

【遊戯王】ガゼルとエクシードの運用法、合ってる?【注意喚起】【転生炎獣】

どうもお久しぶりです。二郎です。

前置き

最近は私が愛してやまないデュエル動画チャンネル『城下町チャンネル』さんがニコニコ時代の開始から9周年を迎えたということで、祝福のMAD動画を作って上げるなどしていました。

※音量注意です。


みんなも城下町、見よう。(毎回言ってる)

さて、本日は僕が長いこと握っているデッキ、【サラマングレイト】通称転生デッキに関するお話です。

先日某所の公認大会において、サラマングレイトデッキの方とミラーマッチになりました。

サラマングレイトミラーはかなり考えることが多くなります。相手のフォクシーが蘇生しないよう聖域を貼らない、リンクヒータに奪われないよう墓地リソースの重要度を下げる…等の緻密なプレイングが要求されます。

相手のターン、サラマンデッキのデバッガー1枚からの展開が始まりました。

親の顔より見たデバッガー初動〜もっと親の初動を見ろ〜
①デバッガー召喚。効果でガゼルサーチ。
②デバッガー1体でベイルリンクスL召喚。聖域サーチ
③聖域発動後、ベイルリンクス1体でベイルリンクス転生L召喚。

ここまでは問題ないです。次の発言でおったまげました。

相手「手札のガゼルチェーン1、パラレルエクシードチェーン2で効果発動。何かありますか?」

僕「え?」

相手「え?」

僕「あのう…それルール上できませんよ?」

裁定解説

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上記③の処理時、確かにガゼルの特殊召喚効果発動条件『「サラマングレイト」モンスターが自分の墓地に送られた場合』と、パラレルエクシード(以下パラレルと略記)の『このカードが手札に存在し、自分がリンク召喚に成功した場合』は両方成立しており、
どちらもタイミングを逃さない『場合に発動できる。』テキストであるため両方発動できるのでは?と思う方もいるでしょう。

正直、これらのテキストと遊戯王の基礎ルールだけ学んでいたら僕もやってしまうと思います。

何しろ上のムーヴがまかり通ってしまう場合(実際にはできませんが)、
ガゼル着地後の墓地落とし効果とパラレル着地後の同名リクルート効果が同時に発動、
通したい効果をチェーン1、無効にされても妥協できる効果をチェーン2と組むことで、
《灰流うらら》や《PSYフレームギア・γ》の無効系手札誘発からチェーン1で発動した効果を確実に通すプレイングが可能となってしまいます。

ですが、遊戯王には次のような裁定が存在します。

Q.手札に「トラゴエディア」と「冥府の使者ゴーズ」が存在する時に、直接攻撃によって戦闘ダメージを受けた場合、それぞれの効果をチェーンして発動し、両方とも特殊召喚する事はできますか?


A.直接攻撃によって戦闘ダメージを受けた時に「トラゴエディア」と「冥府の使者ゴーズ」が手札に存在する場合でも、その両方を特殊召喚する事はできません。
「トラゴエディア」か「冥府の使者ゴーズ」、どちらか1体のみ特殊召喚できます。
2017-03-24

www.db.yugioh-card.com

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画像が小さくてゴーズのテキスト読みにくいので、一応テキスト置いときます。

自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。

さて、ここからがKONMAI語の難しいところです。上の裁定から読み取らなければならない『本質』は次の暗黙ルールです。

『手札から特殊召喚する効果を含む誘発効果は、(プレイヤー1人につき)同一チェーン上で1枚しか発動できない。』

上で取り上げたガゼル、パラレル、トラゴ、ゴーズの4枚の特殊召喚効果は、いずれも誘発効果に分類される効果です。

基本的に、誘発効果とは「召喚・特殊召喚に成功した場合」や「フィールドから墓地に送られた場合」のような、特定タイミングでしか発動できないスペルスピード1のモンスター効果の分類を指します。

ですが昨今の遊戯王では「墓地に送られた場合に発動できる」モンスターを素材に「特殊召喚に成功した場合に発動できる」モンスターを出し、任意の順番でチェーンブロックを組むことができるという状況が少なからず見られます。

(ただし強制効果テキスト「場合に発動する」等の場合は必ず任意効果テキストより前にチェーンを組まなければならないという原則もあります。)

そういう面で見ると、最近の遊戯王は「スペルスピード1.5」(=スペルスピード1でありながら、特定のカードとの同時発動により任意にチェーンを組める。非公式な自分の中での造語です)に相当する誘発効果が多いと感じます。

ですが、同じ「手札から発動できる効果」でも「スペルスピード1」と「スペルスピード2」には大きな差があります。

スペルスピード2は「(発動条件さえ満たされていれば)任意のタイミングで発動できるカード」であり、カウンター以外の罠、速攻魔法、誘発即時効果を持つモンスター、の3種が該当します。

現在では「増殖するG」や「灰流うらら」、「幻創龍ファンタズメイ」のような手札から発動するモンスター群を「手札誘発」と総称しており、対戦において耳にする機会も多いです。

しかしGやうららは誘発即時効果、ファンタズメイの特殊召喚は誘発効果であるため、正確には異なる効果分類です。
ガゼルもパラレルも「手札で発動する」というくくりで見れば「手札誘発」です。ですが、Gうららのようにスペルスピード2の誘発即時効果分類ではありません。

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勝手な類推ですが、先のガゼルパラレル事件はこうしたスペルスピードの読み違えによって起きた悲しい事件だったのでは、と思います。

また、2018年、2019年に登場した2枚のカードで起こる状況を、10年以上前のカードの裁定を元にして解決しなければならない、
という裁判における判例法主義のような現状を、もう少し現代のカードにシフトしてもいいのかなと思います。

よく使われる最新のカードに限って公式サイトのQ&A集が空っぽで、昔よく使われたが今はあまり見ないカードに限って充実している、というのは最近参入した遊戯王プレイヤーなら一度はあるのではないでしょうか。

とりあえずルールに少しでも不安を感じる方は、最新の公式ルールブックを買って一通り目を通してみるのがいいと思います。
1000円弱で裁定に強くなり、ルールミスに気付けるようになるなら安いものだと思います。
(もちろん、過度に対戦相手のルールミスを指摘してジャッジキルに持ち込んではいけません。
カードゲームは対人で行われる以上、コミュニケーションが必要不可欠なゲームです。
ある程度の間違いやうっかりを見逃しながら、自分の純粋な「勝ち」に向かっていけるのが、真のカードゲームうま太郎なのではないでしょうか。)

まあ、冒頭に紹介した対戦で、僕はルールミスを指摘しながら負けたクソ雑魚ですが。

とりあえず全国の転生使いに言いたいのは、
「手札のガゼルとパラレルでチェーン組んで発動はできないぞ!!!!」
ということです。

念のため、8月9日付でのOCG事務局への裁定確認メールのスクショを張り付けておきます。

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もちろん冒頭の展開の続きで、例として手札からパラレルエクシードのみを発動、
ベイルリンクスのリンク先に特殊召喚し同名リクルート
2体でデュガレスをX召喚し効果使用、
デュガレスとベイルでサンライトウルフL召喚、
ベイルが落ちたので手札のガゼル効果発動。特殊召喚して墓地肥やし…

のように動けるため、パラレルエクシード自体の投入価値はあまり変わらないと思います。


では、突然ですがここで裁定クイズです。

最近よく見るカードに関する類例です。

Q.相手が5体以上の召喚・特殊召喚を行ったメインフェイズ中、EXデッキから特殊召喚されたモンスターが存在している場合、自分の手札から「教導の騎士フルルドリス」の①の特殊召喚効果にチェーンして自分の手札の「原始生命態ニビル」の①効果を発動できる?

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THINKING TIME....















A.できます。

これに「え?だってさっき手札から同一チェーン上で1体しか出てこれないって言ったじゃん!」
と思った方はまだ効果分類の認識が甘いです。

「同一チェーン上で1体しか出てこれない」のはスペルスピード1の誘発効果に分類される効果に適用されるルールであり、スペルスピード2である誘発即時効果による手札からの特殊召喚においては適用されません。

今回の場合フルルドリスもニビルも誘発即時効果に分類されるため、チェーンを組んで発動し、相手の盤面を更地にしながら自分場に実質3000打点のモンスターを2体並べられるというわけです。

実際にこの動きを行う場合の注意点としては、
相手が優先権を放棄したタイミングでフルルドリスの効果発動、その後一旦相手にクイックエフェクトの優先権を渡し発動確認をした後でニビルの効果をチェーンする、といった形になるので、
ノータイムで「チェーン1フルルドリス、チェーン2ニビル」ができるとは限らないことに留意しましょう。

また、誘発即時による手札からの特殊召喚は、誘発効果による手札からの特殊召喚効果にチェーンを組むことも可能です。
例として(ほぼデッキ構築として難しいですが)、
サラマンを素材にベイルリンクス特殊召喚成功時に
(相手のQE発動確認後に)ガゼル特殊召喚効果発動、
(相手のQE発動確認後に)チェーンする形でフルルドリス特殊召喚効果発動、
という風にして手札から2体並べることも可能です。

おまけ

それにしても、なぜここまで転生のパラレル普及率が高いのか…
取材班はその秘密を求めて、アマゾンの秘境へとGoogle先生に助けを求めた…

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とりあえず一番上の某ードラボのブログでも見てみるか…

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なるほど…フォーマッドスキッパーねぇ…俺は入れないけど

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ん…?
んん……!?!?

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それが!!!!できないって!!!!言ってるんじゃい!!!!!!!!!!!!!!!

ということで長々と連ねてきましたが、ここに来てまさかの”真犯人”が見つかってしまいました。

某ードラボさんは秋葉原遊戯王公式店ともいえるサテライトショップに携わっていたり、某遊戯王オフ会にも出店してくださったりと信頼のおける店だと思っていたのですが、ブログでまさかのルールミスを掲載してしまうとは、個人的にやや残念です。

まあ、これからもリアル店舗は使いますけどね。

ということで今回のもう一つの教訓『カドショの紹介ブログすら”疑え”』でした。

それではまた~。