夢見りあむは諸刃の剣なのか?
はじめに
どうもお久しぶりです。二郎です。
前回は遊戯王でハリファイバーについて記事を書きました。あのあとカドショで箱買いしたら見事ハリを当てるのに成功。書いたら出る。
そんなことより今回はアイマスについてのお話です。本当は遊戯王についても語りたいことがわんさかあるのですが、「遊戯とアイマス記事を交互に書く」というマイルールを自分で作って自縛しているので書けていません。契約破棄も視野です。
今回の主題はシンデレラガールズ、いわゆるデレマスについてのお話です。
ええ、お察しのとおり「お気持ち」です。
夢見りあむにソロ曲がくることに関してです。
1.薪の上のシンデレラ
まず夢見りあむについて情報をまとめます。
夢見りあむは2018年のシンデレラ6thライブ千秋楽にて発表された、桐生つかさ以来4年ぶりに実装されることとなった新規アイドル7人組の一人です。
山形出身で都会の流行を勘違いしている辻野あかり、ゲーム配信者ながらファッション性のある砂塚あきらに続いて登場した彼女のキャラはドルオタで炎上しやすいゆとり世代あと巨乳。今ならピンク髪に謎センスTシャツもついてくる
ヤバい要素トッピング全盛りかよ…おなか壊しそう(小並感)
ビジュアル的にもキャラ的にも特徴的な彼女は、見事にオタクたちの心をつかむことに成功。
そして迎えた第8回シンデレラガールズ総選挙、未央Pと加蓮Pの激しい札束バトルが繰り広げられる中…夢見りあむは全体3位、属性2位という好成績を残します。
(なぜりあむが3位にまで上り詰めたのか?の考察は本記事の主題からずれるので別の機会にしようかと。)
そして彼女はデレマス総選挙上位入選者の恩恵たる上位曲及びボイス実装が確約されました。
ここまで書いてて情報確認のためにpixiv大百科記事と照らし合わせてるんですが、そもそも公式が今までの総選挙結果を残してくれていないって相当な欠陥だと思いました。
また、彼女が3位に選ばれた際のセリフも衝撃的で、今までの総選挙に関わったユーザー全員を敵に回しかねない攻めた内容でした。ちょっと書くのもはばかられるので見たい方はご自分でどうぞ。
とはいえ彼女の「誤解されやすく燃えやすい」(
っぽい)というキャラクターからすれば、こうした形になるのは頷ける。いや頷くしかないでしょう。
ここまで書いてきましたが僕としてはりあむは嫌いではありません。むしろ好きな方です。何より他マスにおける亜利沙、みのりさん、三峰のようなドルオタキャラがようやく来たか!と小躍りしてましたからね。(久川姉妹といい7th新規組はシャニにキャラ要素負けしないよう設定された可能性が…?)
そして先日、7thライブ名古屋公演が取り行われ、日本を代表するDJアーティスト、DJ KOO氏のサプライズ登場もあり大成功に終わります。そして発表された二日目の新情報では…
早坂美玲、藤原肇、夢見りあむのソロ曲がCINDERELLA MASTERに収録決定!
やってくれたな、おい
2.シンデレラ一週目ソロ曲出すの遅すぎ問題
正確には「遅くなった」が正しいですが。
シンデレラガールズにおける一週目ソロ曲は大きく二つに分類できます。
それはCINDERELLA MASTER(以下CM)と呼ばれるシリーズに収録されるか否かです。
先に否の方についてさっと説明すると、アニデレの劇中曲を収録したCDに収録されたもの、漫画形式のメディアの単行本特典CDに収録されたものが該当します。
実はこの時点でかなり明確な差があります。それはボイスドラマ「目指せ!シンデレラNO.1!」の有無です。これはアイドルがラジオ番組で様々なお題に挑戦していく、というものでCM第9弾までは収録されているアイドルのみの登場となり、担当声優さんの演技力をじっくり堪能できる出来となっています。
一応漫画特典CDには曲だけでなくボイスドラマが収録されていることがあるので、「目指せ!~」の埋め合わせと見ることもできます。
(°人°)<えっ、じゃあ木村夏樹さんはどこでボイドラ聞けますか…?
そう、現在なつきちだけはアニデレの劇中歌CDにソロが収録されたため、「目指せ!~」やその代替となるボイドラが一切無いのである。
なんてことだ、CMの説明に入る前に既にこんな格差に触れちまうなんて…
CMの説明に移る。CMもさらに3つに分けられる。だがあくまでこれは僕自身が考察の為に共通項を見出して分割したものであるため、公式的に定義されたものではない。
CM初期(1弾~6弾):2012年4月~2014年4月 約2年で計30曲
初期ボイス実装組、アニデレを見ているならストーリーの主要アイドルというと分かりやすい。約4~5か月に一度、5枚をリリースしていた。
CM中期(7弾~9弾):2015年2月~2016年3月 約1年で計15曲
総選挙及びボイスオーディションでボイス獲得組。アニデレ放映とほぼ同時期にリリースされ、ほとんどがアニメに出演。期間は短いがペースは初期とほぼ変わらず。
CM現代期(10弾~13弾):2017年3月~2020年春 約3年で計12曲
この頃から何かがおかしくなり始めた。
13弾の詳しい発売時期は未定だが、3年かけて初期・中期ペースの3分の1にも満たないスピードである。それも約13か月に一度という驚異的な遅さで。
また、中期までは5枚がそれぞれ単独のCDとして発売されていたが、この頃から3枚1セットの形式を取り始める。(バーターというほかない)
恐ろしいことに、近年ではこの「一年にCM3枚」が定着しつつあるのだ。
また、デレマスのアイドルがキュート、クール、パッションに分けられる都合上、それぞれに一枚ずつという絶望である。
おかしいだろ
なぜなのか
まず、CM中期とCM現代期の間には約1年間のブランクが存在する。
もちろん運営も日本コロムビアも油を売っていたわけではない。この時期はまさにデレステユニット曲黎明期である。
Tulipに純情Midnight伝説、サマカニにハイファイと、今なおセトリを盛り上げる「強い」曲を収録したSTARLIGHT MASTER(以下SM)を矢継ぎ早に生み出していた。
さらには既にCM中期までにソロを持っているアイドルの2周目ソロまで含めるという太っ腹っぷり。
さて、そうして躍進するデレステであるが、ゲーム内イベントの曲の制作ペースははっきりいって異常であった。
イベントは約1週間+数日。一ヶ月でアタポン→LIVE GROOVE→LIVE PARTY or キャラバンとサイクルすることを考えても1ヶ月で2曲は出していた。
だが、CDの発売ペースは1ヶ月に1枚、収録できるイベント曲は一曲のみ。そうなると必然的にラグが生じる。とはいえ発売されるSMはかなり好評で、オリコンランキング10位以内入りは日常的な光景となった。
(ここからは多分に僕の妄想部分を含みます。)
そこでデレ運営もここぞとばかりにCMを出そうと躍起になったに違いない。
だが、コロムビアからは「SMも毎月出すんだからCM枠減らして。あと一本化すればチャート入りやすいから3枚1セットにしようね^^」
「ぐっ…苦しい条件だが…飲むしかあるまい…」(大槻班長)
コロムビアは完全オタク向けのLantisと違い、JPOPから演歌まで幅広いジャンルを取りそろえるレーベルである。シンデレラ以外にもCD販売のリソースを割かねばならない、というよりシンデレラに割けるリソースが限定されているのだ。
コロムビアの思惑通り、3枚1セットのCM10弾はオリコン3位というCM最高順位を記録する。
しかし、そんなデレ運営&コロムビアを待ち受けていたのは意外な競合であった。
最大の敵は己自身。自分の弱点は自身が一番分かっている。イメージするのは常に最強の自分。
そう、2017年春からアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ、通称ミリシタが配信されたのである。
とはいえ当時のミリシタはデレステに比べると荒い作りや実装曲数の少なさ(というかデレステのペースが化け物)が影響し現在ほどの高い評価を受けていなかった。
とはいえミリシタ側にも強みがあった。
それは「実装曲数では負けているが、ストック曲数では勝っている」という点。
ミリオンはシンデレラから1年遅れでスタートし、2年遅れでリズムゲーの配信にこぎつけた。だが、シンデレラ以上にコンスタントにCDを発売しており、多数のユニット曲だけでなく全アイドルにソロを2曲持っている状態を作り上げている。
夏にはミリシタ新規アイドルのソロ曲を含めた3週目ソロシリーズM@STER SPARKLEの制作・販売が開始。MS1はオリコン最高2位を記録する。
ローリング△さんかくが入ってるならそりゃあ強いわ
その後もミリシタ初のユニット曲が収録されたCDもランキング入りするなど、勢いを強めていく。
そして、ミリシタ配信後初となる周年ライブでは、2日間で参加できなかった1名を除く38人が全員新ソロ曲を披露。また、当時まだCD未発売であったイベント曲をライブ前に音楽サイトで配信し、オタクたちのライブ前予習の手助けもしていた。
デレのソロに関してはさかさに振っても仕方がないが、新曲のライブ前配信は新イベント曲が出てもCD発売が1年以上先という状況下でCD未発売曲をセトリに並べるデレとは一線を画していた。のちにこのライブ前曲配信はデレも行うこととなる。(溜まってんなぁオイ)
いくら大本が同じバンナムとはいえ、スポンサー兼パブリッシャーたるCDレーベルが違う以上デレも対策を打ち出すことになった。刷新したCMも売れてはいるが、10弾11弾12弾でオリコン最高3位→4位→6位とまさかの346ミラクルを起こしてしまう。
今こそ、CM枠を増やしてくれ、コロムビア...
「ユニット曲ばんばん増やそう。あと新規層も入れるように新アイドルな^^」
ぐっ…苦しい条件だが(以下略
こうして2019年から新アイドル7人と共にデレステでLIVE CARNIVALが開始。アタポン、GROOVE、PARADE、CARNIVALと新曲用イベント4積みというポケカDMもびっくりなリズムゲーが出来上がり、CMは相も変わらず3枠なのであった。
一応、2017年にデレはSEASONSという四季を主題に据えたユニット曲CDシリーズも出しているが、その季節縛りが仇となりイベント曲においそれと起用できないというジレンマに陥っている。とんでいっちゃいたいのイベはまだですか?
3.「今でしょ!」…本当に今なのか?
さて、前項ではCDという観点からシンデレラを追ってきたが本題に戻る。
夢見りあむのソロ決定についてだ。
シンデレラガールズの声付きアイドルは前項でも少しふれたように、「初期ボイス組」と「中期組」「それ以降」に分かれる。
だが、それ以外の声付きで、ソロの無いアイドルも多く存在している。
4年前にアニデレに声と共に出演しているにもかかわらず、ソロの無いキャラが10数名。
何もアニメだけが基準ではない。初期ボイス組以外で、サービス開始当初から応援され続け、やっとの思いで声を手に入れたアイドルも多くいる。
「3位だからソロを得るのは当然」という声も勿論知っている。分かっている。だが一度総選挙について考え直してもらいたい。
総選挙結果で約束されているのはあくまでボイスと、上位によるユニット曲と活躍の機会増加である。ソロが必ず付くとはどこにも書いてない。
活躍の機会増加にソロ曲も入るって?なら第6回で3位だった藤原肇ちゃんは今回2年越しにソロが来て、第7回で僅差で4位の鷹富士茄子さんにはつけない?
やや一人で熱くなってしまったので、夢見りあむに今ソロを付けようとする理由についても触れておく。
言うまでもないが、火が付き炎上し話題になるためだ。
炎上してもいい。だって、そういうキャラだから。
今まさに、僕がこの記事にしているように。
確かに話題性を狙うならこれほど絶好のタイミングは無い。
コロムビアもサイ(コパス)ゲームスもバンナムも資本主義の中で生きる企業だ。利潤追求への余念がない。
顧客の信用に関する話をしても「嫌ならやめればいい」の一言で済まされそうなので避けるが、
りあむを炎上させるには少なくとも燃料、すなわち「他に付くかもしれなかったPaアイドルのソロ曲」が必要なのだ。
雫ちゃん、鈴帆しゃん、あやめ殿、笑美ちゃん、薫ちゃん、その他にも声付きソロ無しPaアイドルを薪として燃えている。
だがそうして得た利益は果たして持続しうるだろうか?
りあむを燃やして得るものも多いが、りあむを燃やすために失うものも少なくないのでは?
僕の予想する未来は二通りである。
1つは、りあむを燃やすための燃料を属性関係なく運び込み、飽きられればより過激に燃やしていく「パチパチどこまでもエスカレート」タイプ
2つ目は、りあむが飽きられたと察するや否や、次のアイドルへとシフトしていくタイプ
どちらにせよって感じだ。
記事タイトルを回収したい。夢見りあむは「諸刃の剣」なんて代物じゃない。
このままだと「諸刃で付け焼き刃の剣」だ。
4.それでもソロはやってくる
とはいえ今回の名古屋公演では嬉しい知らせもあった。
1日目で発表された佐々木千枝のソロ曲が漫画U149特典CDに収録されることが決まったことだ。
今後、拓海やふじりなのように漫画特典でソロを出す方向に向いていく、それは素晴らしい…がよくよく思い直してみよう。
現在シンデレラガールズでCD特典がつけられている漫画コンテンツはWWD、U149、After20の3種。うちWWDは連載終了しているためCD特典を付けられるのは残り2種。単行本発刊ペースを見るにそれぞれ年に2冊といったところか。
もしこれからの特典CD全てにソロを付けたとして、年6~7曲ずつ増えていく?
否、漫画にはそれぞれ「ニーズ」がある。U149に兵藤レナさんのソロを付けても、After20に遊佐こずえのソロをつけては意味がない。まあこれはそっくり交換すれば問題なさそうだが。
それを考慮すると、漫画展開の仕方があまりにも両極端すぎるのだ。
ご存じのとおりシンデレラのアイドルを「身長149㎝以下」「二十歳以上」の括りで覆いきることは出来ない。
そう、シンデレラはキャラ数に対して圧倒的にコンテンツ不足なのだ。
ぶっちゃけニーズの異なる漫画作品を倍に増やしても覆いきれるか、というところである。
また漫画だけに頼る必要はない。今はメディア飽食の時代だ。動画配信サービスでの展開もいいだろう。現に、spinoffなんかはそれだ。(某ウマゲーなんかゲーム配信されてないのにVtuberでギリ耐えてたりするぞ)
ここで辿り着くのが「ぶっちゃけコラボに割いてる余裕なくね?」
名古屋公演終了後、twitter上ではDJ KOO氏のサプライズ登場を手放しで喜ぶ様が多く見られた。その後、波が引くように散見されたのが「DJ KOOを呼ぶなら他の子の出番増やしたら」という意見だ。
もちろん後者は盛り上がったライブを見ていない在宅勢を中心に発生したもので、「DJ KOO氏の出番はあくまで演者の着替え時間中であった」との報告により、再度twitterはアイマス最KOOの波に揺られた。
これを踏まえて僕からはこう言いたい。
「1回のライブにDJ KOO氏が来て盛り上げるのと、漫画コンテンツ増やしてソロ曲放出の機会が増えるの、どっちがいい?」
「あとCM(コマーシャル)に起用された山下真司の立場は?」
もちろんライブ演出にかかるお金とコンテンツにかけるお金がダイレクトにつながっているわけではないのも承知だ。
だが、りあむもKOO氏も、その場限りの付け焼刃に思えてならないのが本音だ。
5.最後に-Last Kiss-
ここまで付き合ってくれたオタクいるかー?えらいぞー。
ずっとタラタラと書いてきたがアイマスを、デレマスをやめるつもりは毛頭ない。まだ俺の推しは薪になってないからな。
あとほんのささやかなお願いとして、りあむにソロが来るからって、ソロが来ないと嘆く人を煽るのはやめてくれ。
そういうの吐き出してる人見たら、黙って見守るか、見ていられなかったらリムーブでもブロックでもしてくれた方がいいじゃない。わざわざ吐いてる人の側行ってストロングゼロ飲むなんて、趣味悪いよ。
じゃ、今日はこの辺で。