これ、通れば勝ちです

アニソンの話したり遊戯王の話したりします。

【雑談】アイ(マス/プラ)のオタクが突然アニメ虹ヶ咲を全話見てしまった話【虹ヶ咲】

どうもお久しぶりです。二郎です。

 

今年に入ってから初の更新になりますね。どんだけ書く時間なかったんでしょうか。

労働はクソ。

 

というわけで今回は表題の通り、アニメラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を今更見たよ、という話です。

 

改めて自分の声優回りに関するオタク遍歴を紹介しますと、

アイマス歴9年。大学生以降はほぼ毎年現地ライブ参加。765AS、デレ、ミリ、SideM、シャニの現地経験あり。

シンデレラガールズを「346プロ」という括りにされると渋い顔になりすぎて渋谷凛になる。(346プロの呼称が出てくるのはあくまでアニメシンデレラガールズ内のみであり、モバマスデレステとはパラレルという自説に囚われている。)

現在は主にミリとシャニ。

 

jiro-shigetada.hateblo.jp

 

ウマ娘歴4年。アニメ1期の頃から覇権だと思ってました。4thで初現地。

ゾンサガ歴3年。アニメが文句なく面白い。劇場版楽しみ。21年9月に初現地。

アイカツ!歴2年。カレンダーガールで2mくらい飛んだ。アイカツを見る前にバンナムフェス1stに行ってしまったことを未だに悔やんでいる。

CUE!歴1年半。一周年ライブでアニメ化が発表されたのをきっかけにアプリを始めたら半年でサービス停止になってしまいました。10万円くらい課金してました。再開待ってます。

アイプラ歴1年。LizNoirは至高。#月下儚美振りコピ部

今一番推しているコンテンツ。

 

jiro-shigetada.hateblo.jp

 

Re:ステージ!歴半年CoD公演の直後くらいにハマりだす。

Angel & Princessとテトラルキアに脳を焼かれている。今年は6月の現地行きたい。

アイドールズ!歴4ヶ月。もっと知られてほしい。コラボクリスマスケーキの販売以降動きが無い。

セレプロ歴4ヶ月。アニメが本当におもんない。SELECTION HEROINEとNOiSY MONSTERのためだけに仕方なく追っている。

 

jiro-shigetada.hateblo.jp

 

少女☆歌劇レヴュースタァライト

がっつり追っているわけではないが、昨年の劇場版公開と本多友紀(Arte Refact)楽曲に釣られて履修。ミュージカル公演も面白い試みだと思うけど純粋に曲が好きなので曲だけのライブもやって欲しいよ、ブシさん。

 

jiro-shigetada.hateblo.jp

 

 

羅列したらキモすぎて泣いちゃった(ちいかわ)。

 

で、なんでこんなサイゲームスの犬みたいなオタクが急にラブライブの1コンテンツに手を出したのかですが、ちゃんときっかけがあります。

それはウマ娘4th二日目の前日。

 

セイウンスカイ役の鬼頭明里さんがゲスト枠で出演されていたので、9割以上の確率でソロ曲「気まぐれTuning Heart」が披露されると思っていました。

が、披露されませんでした。

このままではキトアカ欠乏症に陥ってしまう恐れがあるため、緊急措置的にアニメ虹ヶ咲の視聴が開始されました。

(注:ウマもリステも追っていて単独2ndライブ「MIRRORS」現地にも行ったが決して鬼頭明里のオタクではない。)

 

 

 

 

ラブライブのイメージ

ここまで声優オタクオタクしてる僕がラブライブシリーズを追ってこなかったのには、いくつか理由があります。

ここを主題にしたいわけでは無いので、詳しい説明は省きます。

①目のキラキラした光の多い描き方が苦手。顔の区別がつかない(アイマスも大概だけど)。

②一部のイキったラブライバーさんのキツさ(イキりアイマスPも大概だけど)。またファン同士の間でUO禁止したりペンライトの色を強要したりと、現場での振る舞いをガチガチに縛り合っている印象。

ブシロード木谷があまり好きではない。

 

ただ、アニメ虹ヶ咲のキービジュアルを見た感じでは①のラブライブっぽい目の描き方がされてなかったので、抵抗なく見続けることができました。

②、③に関しては作品の内容とは関係ない外部的な要素でしかないので、純粋にアニメ虹ヶ咲を楽しむという点での障壁はすべて取り除かれています。

 

以下、ツイッターに垂れ流した感想を拾いながら本編について僕視点で振り返ります。

普通にストーリーについて言及します。未視聴の方は自衛してください。

 

第1話『はじまりのトキメキ』

 

優木せつ菜のCHASE!という曲が、あまりにも強かったです。

楽曲のオタクなので、まだ内容を掴み切れていなくても強楽曲で殴られると母親だと勘違いしてついていってしまう習性があります。

ラスサビも歌唱されているのが素晴らしいですね。「弾みだした 思いは嘘じゃないよ」と「Woh yeah~」が重なるのがマ~ジで好きです。

 

物語の舞台はお台場で、国際展示場が学校に魔改造されてるのは興味深いですね。僕もイベント関連でお台場には結構行くので、ちらほら見覚えのある施設が出てくるとウキウキしてしまいます。

 

1話は上原歩夢と高咲侑が優木せつ菜のパフォーマンスを見たことでスクールアイドルという概念に触れ、歩夢はスクールアイドルとして活動すること、侑はスクールアイドルを支えていくことを決意するまでが描かれています。1話というより0話に近い気がします。

後々調べたら侑はアニメ版でプレイヤー視点として追加されたキャラだったそうで。

最初の歩夢とイチャイチャするシーンであまり感情移入ができず、彼女たちの世界が作られていたので気付きませんでした。

ですが、スクールアイドル一人一人を描いていくうえで、最も視聴者に近い目線を用意してくれるのはシリーズ未履修者にも優しくて助かりました。

 

 

歩夢が侑にスクールアイドルになる決意を話すシーンから、突然歌唱パートが始まったのにはアイマス勢として衝撃でした。

今まで僕が見てきた多くの作品での歌唱パートは、ライブシーンであったり、本編内でキャラが歌うわけではなく挿入歌としてだったりが多かったので、びっくりしました。

 

で、ED『NEO SKY,NEO MAP』

めばち先生の絵はシンプルな線で構成されていながらも表情の機微に富んでいて、かつ動きの無い一枚絵でも映える魅力があるのでEDに最適なんですよね。

有識者によると衣装などのデザインワークスはすべて手掛けられているそうで。ありがとうめばち先生。

 

第2話『Cutest♡ガール』

よくオタクに腹パンされている印象のある中須かすみが出てきました。

推しにはなりませんでしたがこういうコメディリリーフ的なキャラは見ていて安心できるのでありがたいですね。(cf.CUE!における明神凛音)

 

で、2話からOP『虹色Passions!!』

youtu.be

 

サビの振りがあるパートも、ドローンカメラみたいに視点がバンバン動いていくんですが、テロップが顔と重ならないようにうまいこと配置されてるのが工夫されていて良いですね。

あとちゃんと一人一人の名前と顔を覚えてもらうパートが入ってるのが本当に偉い。

 

2話ではかすみんが一度廃部になったスクールアイドル同好会を立て直すため、歩夢と侑をメンバーとして誘ったり、コッペパン出したりしてる様子が描かれます。

その中で、かつて優木せつ菜に強いられた「アイドルはこうあるべき」というスタイルの強要を、無意識に自分も歩夢に行っていたことに気づき、このままでは同好会が復帰しても...と迷走、しかし、歩夢は自身で自分のスクールアイドルとしてのスタイルを見つけており、また侑のスクールアイドルへの熱意が後押ししたこともあり、3人で再び同好会設立に向けて動き出します。

そしてED後、同好会の元メンバーが生徒会長室に集まり、これまで同好会の活動を阻止していた生徒会長、中川菜々(名前に「な」が多すぎる)が同好会の元メンバーにして歩夢と侑が関わることになるきっかけとなったアイドル優木せつ菜であることが示唆されて終わります。

引きを作るのが上手すぎる。

 

第3話『大好きを叫ぶ』

優木せつ菜の回です。一番好きな回です。

元メンバーに問い詰められるも、「私はスクールアイドルを辞めた。続けるなら私抜きでやって欲しい」と今後の復帰を否定。

明くる日、音楽室のピアノで侑が「CHASE!」のメロディーをなぞっていたことから、スクールアイドルの話に。菜々=せつ菜だと気付いていない侑とのやり取りはコメディ的でもありながら、優木せつ菜がスクールアイドルに対して抱いていた、メンバーと衝突するほどの熱い思いが中川菜々越しに吐露される非常に印象深いシーンです。

ここで背景設定であるスクールアイドルの甲子園的な全国大会「ラブライブ」についての詳細が語られます。

その後、同好会復帰の許可は得たものの、再度集まったメンバーたちはやはり優木せつ菜に戻ってきてもらいたい。侑は単身、菜々=せつ菜に同好会に戻って欲しいと懇願します。

私が戻ったらまた衝突してしまいラブライブに出られない」と頑なに拒否するせつ菜に対し、侑は「だったら、ラブライブなんて出なくてもいい。せつ菜の歌が聞ければいい」と言い放ちます。ほぼエゴ丸出しのせつ菜ファンです。

このセリフで本格的に「あ、虹ヶ咲は本当に今まで築かれてきたラブライブ!を根底からひっくり返しに来たんだな」と気付きました。今作から見始めた奴が言うのもおかしな話ですが。

アイマスで言うとプロデューサーが「トップアイドルにならなくていい」って言うようなものですからね。

自分のわがままであっても、やりたいと思うことを否定しないという侑に、中川菜々は優木せつ菜として再びスクールアイドルになることを決意。

「はじまりの歌」としてDIVE!を披露します。

その歌声はとある生徒たちにとって、かつてCHASE!を聞いた歩夢と侑のように、スクールアイドルへの憧れを抱かせるものでした。

 

第4話『未知なるミチ』

せつ菜も合流し活動を再開した同好会のもとに、情報処理学科の宮下愛と天王寺璃奈が現れます。先日のせつ菜のパフォーマンスを見たことで、同じようにスクールアイドルとして輝きたいという思いを持ち、同好会に入部します。

ギャルなのに情報系という宮下愛の回です。

新しく入った二人に、スクールアイドル同好会の活動内容を教えていきながら、メンバーたちも二人に刺激を受けていきます。あまりの刺激にせつ菜は早口オタクになります。

新たな体制となった同好会で、せつ菜は同好会一人一人がソロのアイドルとして活動することを提案。勉強やスポーツが得意な愛だったが、それら以上に規則・基準の見えないスクールアイドルのソロ活動に不安を覚えてしまいます。

しかし、元々の同好会メンバーであるエマ・ヴェルデの言葉を受け自分の良さを再発見し、ソロという「未知なるミチ」へ踏み出す思いも込め、『サイコーハート』を歌います。

この曲も好きすぎる。踊れたら絶対楽しい。

俺も太陽になりたいよう。

 

4話視聴まで、まだ推しがいない状態だったのですが、このあたりから低音イケボ姉さんの朝香果林とエマ・ヴェルデあたりが気になり始めてきました。

アイドルをスケベな目線で見るな😡

 

第5話『今しかできないことを』

見計らったかのようにエマヴェルデ回が来てしまいました。一番好きな回です。

冒頭ではエマと果林の馴れ初めが描かれます。エマは「果林もいっしょにスクールアイドルになって欲しい」という思いを抱いていましたが、果林はモデルの仕事があることもあり拒否されてしまいます。

ですが、たまたま見てしまった果林の回答したアンケート用紙を見て、普段気丈に振舞っている果林の本心、そしてスクールアイドルへの興味が明らかになります。

玄関口で果林の手を強く取り、今までのエマからは想像もつかない勢いで放たれる「(一緒に)来て」で完全に僕はぐっちゃぐちゃになってしまいました。

エマかりオタク、爆誕です。

果林の内に秘められた想いも叶えたいエマと、

エマの前であっても自分の築いてきた外面を崩そうとしない果林。

ここからの二人によるクソデカ感情ぶつけ合いバトルは僕の文章力では手に負えません。今すぐ虹ヶ咲を見てください。そして、脳を焼かれてください。

「La Bella Patria」、今調べたら「美しい故郷」って意味だったんですが、これはもう完全に果林と実家にご挨拶に行ってることの暗示ですね。

エマの持つスクールアイドルとしての輝きを目にし、「自分にもスクールアイドルができるだろうか」という果林の問いに、エマは『答え』とは言えない曖昧な言葉で返します。

やりたいと思った時から、きっともう始まってるんだと思う。

その言葉を聞いた果林は小さく「うん」と頷き、不安の一切ない笑顔を見せるのでした。

 

アニメ界でも屈指のEDへの入り方だと思います。

果林のアンケートの回答を見て動き出したエマと、最後にエマに問いを投げかける果林が対比構造になってる(気がする)ので、本当に美しい締め方です。

ED終わりも濃厚なエマかりを見せつけられます。

 

第6話『笑顔のカタチ(„>▿<„)』

ガジェット系スクールアイドル天王寺璃奈の回です。

冒頭では愛との馴れ初めと、人並みに感情を表情に出せないことへのコンプレックスが描かれます。

璃奈もソロステージを行うことになり、セルフプロデュースや、同好会メンバーの助けも借りつつ、「これまでの自分を変えるために」ライブへ着々と準備を進めていきます。

しかし同学科の生徒をライブに誘おうとした際、窓に映る自分の無表情に気付いてしまい、再びコンプレックスに苛まれて「自分は変われない」と殻に引きこもってしまいます。

それでも、メンバーたちからの「できないことよりも、できることに目を向けよう」という声に勇気づけられ、ステージに立つことを決意します。

個人的にここのシーンで、数学が得意な宮下愛さんの「(時間が許す限り)一緒に考えてみようよ」というセリフが好きです。答えが出ていなくても諦めない、『サマーウォーズ』の健二君に通じるものがあると思います。(筆者はサマウォ好きすぎて大学の数学科を出ている。)

璃奈は自分の感情を簡素なドット絵で表す「璃奈ちゃんボード」を開発してライブに臨みます。技術力が高すぎる。

ぶっちゃけ現地民に殴られてもいいから振りコピしたい。

ライブ後、ファンとつながれたことを実感した璃奈は、今後も”自分なりのやり方”でスクールアイドルを続けていくのでした。

 

第7話『ハルカカナタ』

虹を見始めた本来の目的である鬼頭明里成分大量摂取の時間です。

近江彼方の回です。一番好きな回です。

というかここらへんで初めて知ったんですが名字は「このえ」って読むんですね。ずっと「おうみ」って読んでました。

これまで同好会の活動中でずっと眠そうにしていた彼方先輩ですが、その理由が毎朝妹の近江遥のために朝ごはんやお弁当を作るなどの家事をしていたためと明らかになります。

ある日、遥は「お姉ちゃんが同好会で活動している姿を見たい」と見学を申し出ます。

遥は東雲学院という別の高校で既にスクールアイドルとしてデビューしており、霧矢あおい張りのドルオタとなってしまった侑は大興奮。

家では見られない彼方の特訓する姿や同好会のもてなしに、遥も満足していたが、普段通り居眠りをしてしまう姉の姿まで見てしまいます。

自分がスクールアイドルとして活動する中、姉はそれに加えて自分の面倒まで見ている。そのことに負い目を感じてしまった遥はスクールアイドルをやめることを宣言します。

妹がスクールアイドルをするために献身する姉と、

姉のためにスクールアイドルを辞退する妹。

妹に活動を続けてもらいたいと思うことは姉のわがままなのか、葛藤する彼方に果林は言います。

それってわがままじゃなくて、『自分に正直』って言うんじゃない?

さすが、5話まで本音を隠し続けてきた女は言葉の重みが違う。

お互いに相手の幸せのために、自分の幸せを犠牲にしようとする似たもの姉妹だったんですね。

今までこの曲を雰囲気だけで好きだったんですが、歌詞見たら「ハルカカナタ 遠く飛ぼう」という姉妹の比翼連理が歌われている曲だと分かりますます好きになりました。

近江姉妹は、お互いを高め合えるライバルとして、スクールアイドルを続けていくことを誓います。

 

第8話『しずく、モノクローム

桜坂しずくの回です。一番好きな回です。

冒頭、しずくは舞台上の女優に扮し、みんなに歌を歌いたいという思いと、それを否定している思いとが交錯していることが明らかになります。

あなたは、私だもん

あなたは...私...?キミは...私…?

youtu.be

急にぶち込んでしまい申し訳ありません。上の曲は無関係です。

 

しずくは演劇部員でもあるため、「理想のアイドルを演じる」というスタイルでスクールアイドルに臨んでいたようです。

しかし、理想を演じるということは嘘をついているということ。果たしてそんなスクールアイドルの歌で思いを届けられるのか、それでも自分をさらけ出すことはできない...と葛藤してしまいます。

そんな暗い様子のしずくを元気づけようと、長い付き合いである中須かすみは璃奈と共に拉致遊びに誘います。

しずくは元気そうな素振りは見せたものの、それでもまだ本心を見せることに恐怖し、このままでは役者にもスクールアイドルにもなれないと悲観してしまいます。

同好会にも姿を見せないしずくに、かすみは放課後の教室でかすみん節を言い放ちます。

嫌われるかもしれないからなんだ!かすみんはこーんなに可愛いのに、褒めてくれない人が沢山いるんだよ!

もしかしたら、しず子のこと好きじゃないって人もいるかもしれないけど、私は!桜坂しずくのこと大好きだから!

いつでも自分をさらけ出しているかすみが、さらけ出す勇気を持てないしずくを勇気づける構図。100点満点ですわ。

また、これまで「ウザ可愛い」的なポジションであった中須かすみの友達想いな一面にグイッと引き込まれました。8話はしずく回でもありながら、かすみん回でもあると思います。

教室を去る時に、数コマだけ頬をぷっくり膨らませているかすみんは可愛いので必見です。

最近Solitude Rainを朝の目覚ましアラームに設定しました。

舞台上で「自分」を出すことができたしずくは、役者とスクールアイドルの道を進み続けるのでした。

 

第9話『仲間でライバル』

朝香果林の回です。本当に一番好きな回です。

学園内で同好会のスクールアイドル活動が認知され始めてきた中、東雲学院の彼方の妹、遥と藤黄学園のスクールアイドルである綾小路姫乃が同好会の前に現れます。

そこで、「いっしょにライブに出ないか?」という誘いを受けます。(ちなみにリステのオタクは姫乃のCVが日岡さんなので、天葉お嬢様がカチコミに来たと誤認しがち)

同好会は二つ返事でオファーを承諾、しかしライブは様々なジャンルのミュージシャンが集うフェスで、スクールアイドルの枠はわずか3曲。東雲と藤黄はグループなので1曲ずつで問題ありませんが、全員がソロ活動の同好会は代表として舞台に立つ一人を選ぶことに。

メンバーはお互いに遠慮し合ってしまい立候補者はゼロ。その様子を見て果林は「ソロアイドルとしてやっていけない」と厳しい言葉を投げかけます。

ある日、モデルの仕事が終わった果林は、スクールアイドルとしても磨きをかけるためそのままダンススクールに向かう...はずでしたが、道に迷っているうちにたまたま遊びに出歩いていた歩夢、侑、せつ菜の3人と出くわしてしまいます。

方向音痴であることがバレてしまった果林ですが、同時にスクールアイドルに対する思いは本物だとせつ菜たちも気付き、果林はメンバーからの支持を受けてライブに一人で立つことになります。

ですが本番のステージ直前、果林はプレッシャーに気圧され、珍しくメンバーの前で弱音を吐いてしまいます。「あれだけの口を叩いたのにみっともない」と卑下する果林、しかし同好会の皆は「大丈夫私たちはソロアイドルだけど一人ではない」と励まします。

仲間だけどライバル、ライバルだけど仲間」そんな最高の関係を築けたことに勇気づけられた果林は、自信を取り戻してステージに立ちます。

個人的に最もストーリーと曲のつながりが強いと感じるのが9話です。

サビの後半、「キミとだったら迷子だって悪くはないね」という歌詞が、先ほどの方向音痴エピソードと合わさってボディーブローのように効いてきます。

「キミ」、一体誰なんでしょう。エマでしょうか。せつ菜でしょうか。

とにかくこの回は濃厚なせつかり、エマかりに溢れているため繰り返しの視聴は避けた方がいいと思います。

 

第10話『夏、はじまる。』

合宿回です。

合宿と言っても学校内の施設に泊まり込むようで遠出はしていません。

みんなでわちゃわちゃする中で、せつ菜がメシマズであることが判明したり、かすみんがゲリラ肝試しを画策したりと、まあいろいろ楽しそうな雰囲気で合宿が進んでいきます。

そんな日の夜、侑はまたしても音楽室のピアノでCHASE!を弾いていました。3話の時の演奏とは違い、格段に上達しています。それを聞いたせつ菜は再び侑と話す中で、「私の大好きを受け止めてくれて、ありがとう。」とスクールアイドルに復帰するきっかけをくれたことに感謝します。そして、「いつか侑の大好きが見つかったら、応援させてほしい」と約束します。

音楽室から二人で部屋に戻る時、廊下でつまづいたせつ菜は思わず侑の胸に飛び込んでしまいます。その様子を、たまたま通りかかった歩夢は見てしまったのでした。

合宿最終日の夜、メンバー全員で学校のプールを使いナイトプールのようにして遊んでいました。なぜ一人もスクール水着がいないのか。お前ら「スクール」アイドルだろ

そして、侑は同好会の前で「次のライブを虹ヶ咲学園だけじゃない、スクールアイドルが好きな人全員が新たな大好きを見つけられる、そんなお祭りのようなものにしたい」という夢を打ち明けます。

1話~9話は同好会のスクールアイドル一人一人のソロ回だったため、各回にソロ曲が織り込まれていましたが10話にはそれがありません。

ですが、視聴者であり主人公の一人である高咲侑が自身のやりたい事を見つけ、そこに一歩踏み出していく姿が描かれた、「侑のソロ回」であると解釈できると思います。

 

第11話『みんなの夢、私の夢』

侑が打ち出したお祭りライブ、「スクールアイドルフェスティバル」の実現に向けて動き出しますが、具体的な内容に欠けるとして生徒会には却下されてしまいます。

生徒会には菜々=せつ菜もいるものの、せつ菜の正体がバレないよう振舞っているところが毎度笑いを誘います。

再申請のためにライブ開催候補地の下調べと、東雲や藤黄のスクールアイドルへの協力体制の打診を図りつつ、パフォーマンスに向けた練習も並行して行います。超人しかいない。

学園の生徒たちからの声を聴いていく中で、多くの生徒が、ソロで活動する同好会の各メンバーのパフォーマンスを楽しみにしていることが明らかになります。

それを実現するために、開催地を一か所に絞らず、候補地全てを使うという逆転の発想で、なんとか生徒会に承認を貰います。

後は開催に向けて準備を進めていくだけ_と思いきや、もやもやを抱えるメンバーが一人。

そう、上原歩夢です。

歩夢は侑がスクールアイドルフェスティバルの開催に向けて躍起になる姿に、侑が自分のもとから離れていってしまうのではという恐怖を持っていたのでした。

そして、歩夢はせつ菜に合宿での浮気侑との関係について問いただします。

せつ菜は何の迷いもなく侑のピアノが上達していたことを話し出すと、「侑がピアノを弾いていたこと、私は知らない_」と絶句してしまいます。

その後、久しぶりに侑の部屋に入る歩夢の目に飛び込んできたものは、以前は無かった練習用のキーボード。

せつ菜は知っていたのに、ずっと傍にいたはずの私は知らない。

歩夢はテンプレのようなセリフで問い詰めます。

せつ菜ちゃんの方が大事なの!?

違うよ」と即答する侑に、安堵の表情を浮かべたのも束の間、「もっと先のこと」について話し出そうとしたところで、思いが爆発した歩夢は侑を押し倒してしまいます。

私、侑ちゃんだけのスクールアイドルでいたい。だから、私だけの侑ちゃんでいて

衝撃的なセリフと共に、11話は幕を閉じます。

 

いや、怖え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~よ!!!!!!!!!

 

「俺はアイドルアニメを見ているつもりが、いつの間にか激重感情拗らせメンヘラ百合の修羅場シーンを見せられていた...」というポルナレフになっていました。

もうすっごいアハ体験ですよ。何も「アハ!」じゃないですけど。

 

※Fly Me to the Star...スタァライトのED。スタァライトは出てくるヒロインのほとんどが激重感情拗らせメンヘラ百合。

 

僕は見てて10話,11話から急に歩夢がメンヘラ気質になったのかと思っていましたが、改めて1話から見返すと、ところどころにその片鱗が見えていたんですね。気付かなかっただけで。

1話初見だと歩夢もせつ菜の影響でスクールアイドルを志したように見えますが、せつ菜に会えずショックを受けていた侑を励ますために、「せつ菜の代わりに」アイドルになろうとしていたのが窺えます。アイドルアニメにとんでもねえ叙述トリックを仕込むな。

1話以外でも、侑が他のスクールアイドルについて言及するシーンで歩夢だけが過敏に反応している様子がちりばめられています。

物語の構造に気づくと分かるのですが、終盤の展開を知らない初見勢からすると自然にスルーしてしまうレベルなので、制作陣のヤバさが伝わってきます。

 

第12話『花ひらく想い』

東雲、藤黄共に合同でスクールアイドルフェスティバルに参加することを承諾。

ライブの準備が進んでいきますが、侑は歩夢から打ち明けられた想いを整理するのでいっぱいいっぱいになってしまいます。

そんな中、歩夢は歩夢のファンたちとステージのアイディアについてミーティングをしていました。もともと侑のためにスクールアイドルになったものの、ソロ活動をするうちに歩夢を熱心に応援してくれるファンがついていてくれたことを実感し、少し正気を取り戻します。

しかし、せつ菜からの言で歩夢と再度話し合うことを侑は試みますが、「私が持った夢を伝えたい」と切り出すと歩夢はこれを「私と離れ離れになる夢のことなら聞きたくない」と拒絶。再びメンヘラスイッチがONになってしまいます。あーあ。

メンバーそれぞれが自分のステージ準備に励む中、歩夢は「先に進めない」と弱音を吐きます。元々は侑のためだけにスクールアイドルになった。しかし今では他のファンからの想いにも応えたい。どちらも大好きであることには変わりないから。

そこへ浮気相手せつ菜から「我慢しようとしても、大好きの想いは止められない」「始まったのなら、貫くのみ!」というアドバイスなのかどうかも怪しい助言を受け、侑のもとへと駆け付けます。

侑は、歩夢のファンたちと共に歩夢のステージを完成させていたところでした。その出来栄えに感動する歩夢に、ファンからは黄色いガーベラ、侑からはローダンセの花が渡され、それらが持つ花言葉「愛」「変わらぬ思い」が伝えられます。

歩夢はその想いに迷うことなく、侑と、応援してくれるファンにも「大好き」を伝えられたのでした。

そしてついに、歩夢は侑の夢を受け入れる決心をします。

侑の夢は「音楽科に転科し、音楽の道に進むこと」

そして歩夢は、侑のためだけでなく「みんなのために歌うこと」を誓います。

 

第13話『みんなの夢を叶える場所(スクールアイドルフェスティバル)』

ついにスクールアイドルフェスティバルが開幕します。同好会のメンバーはそれぞれのステージでそれぞれのパフォーマンスを披露します。

全員について書くと長くなるのでピックアップすると、やはり果林のステージでしょうか。やっぱVIVID WORLDって、つええわ。

モデルらしくファンからの撮影会をしている中に、エマが乱入。ステージが交代になり、仲良くなった子供たちとLa Bella Patriaが披露されます。この曲も大好きなんだワ。

そのステージに感銘を受けつつも、「スクールアイドルに興味はあるけれど、私じゃ無理なのかな」と後ろ向きになる他校の観客に、朝香果林はこう告げます。

やりたいと思った時から、きっともう始まってるのよ。

それまんま5話のエマのセリフやないかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

その後も順調にステージが続いていく...はずでしたが、突然の雨により午後のステージのほとんどが中止に。雨が止んだのは19時、もうステージにお客さんはいない。

はずでしたが、生徒会の計らいでステージの使用延長が許可、観客も大勢が残っていたことで、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の最後のステージが行われることになります。

歌われるのは「夢がここからはじまるよ」

虹ヶ咲本編の中で、最初で最後の「同好会全員が歌唱する曲」になります。

その中で、侑と同好会の皆との思い出が走馬灯のように駆け巡ります。

 

無事、スクールアイドルフェスティバルを成功させた同好会は、全国の高校のみならず、世界中から猛烈な反響を受けます。

歩夢は言います。「スクールアイドルを初めてよかった。」

そして、侑が転科試験を受け、ピアノに座るシーンで、この物語は幕を閉じます。

いや、幕は閉じられますが、夢はここからはじまるのです。(CV:森本レオ)

 

作品全体の感想&考察

リアタイで見てなかったことを悔やむレベルで面白かったです。

王道でありながら、こういったアイドルアニメの常である「メンバー全員でのステージ」を最終話周辺にのみ絞り、他はがっつり一人一人に焦点を当てていくというのはなかなか斬新だったと思います。

ただ、11話以降の怖い展開に関しては、ちょっと苦手です。もちろん、歩夢と侑がそれぞれの道を歩んでいく、という展開自体は好きなのですが、ちょっと過剰なのでは?と思うところもありました。

11話~13話のあたりで想起したのは上でも何度か触れているように「少女☆歌劇レヴュースタァライト」です。めばちデザインであること、メンバーがCP分けされること、そして主人公が新たな道へと進むシーンで幕が下りること。あたりでしょうか。

 

スタァライトのオタクにはぜひ見て欲しいですね。ここまで読んだ人に初見の感想を聞くのもあれですが。

 

こっからは単なるオタクの考察めいた端書きなんですが、見ていて「お」と思ったのが劇中での『窓の使われ方』についてですね。

 

突然ですが皆さん、自然現象としての「虹」って、どこから見ます?

雨上がりに起こりがちなので、室内から外を見ることがほとんどなのではないかと思います。

それって、「窓ごし」じゃないですか?

結論から言うと本作、『重要なシーンが窓辺で展開される』ことが多いです。

3話(10話)。CHASE!を弾いていた侑が中川菜々(優木せつ菜)と話すシーン。

8話。かすみんが教室でしずくを勇気づけるシーン。

11話。歩夢と侑が今後について話すシーン。

で、これらのシーンに共通するのが、「秘めた本心を抱えているキャラの存在」なんですね。

・3話→せつ菜としての本心を隠した菜々

・8話→理想のスクールアイドルを演じているしずく

・11話→侑への想い、不安を抱えている歩夢

 

これについていろいろと考えた結果、メタっぽくはなりますが、大きく二つの理由があると思います。

一つは「逆光を使いやすい。」キャラの感情を示すのに、顔に影を作るのですが、暗い部屋に外から光が入っているとそれが自然に作れるというものです。8話だと分かりやすいですね。

もう一つが「青春の象徴たる、青空を映しやすい」というもの。

3話で中川菜々が侑にラブライブについて話すシーンでは、清々しい青空と白い雲が印象的です。せつ菜がスクールアイドルの道を諦めるまでを訥々と語る様は、甲子園出場に命を懸けた高校球児のそれに近いものを感じさせます。ちなみにこのシーンの窓から入る光に、空中に舞う埃まで描かれてるの、本当にこだわりが凄い。

 

他にも、6話で引きこもった璃奈が真っ先にカーテンを閉め、窓からの光を閉ざす描写が描かれているなど、『窓』を通して見る虹ヶ咲は探せばもっとあるように思います。

 

なお先行研究として、空箱メコメコ氏が「高咲侑そのものが”窓”ではないか」という、(アニメ内描写よりは概念としての窓ですが)近い記事のnoteを書かれていましたので貼っておきます。

 

note.com

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。さらっと書くつもりがいつの間にか五桁文字超えていて自分でも引いています。

それほどまでに虹ヶ咲から受けた衝撃は大きかったです。

今後の僕の活動の指針としましては、ラブライブのゲームには触れないつもりでいます。もうアイマスとアイプラとウマでキャパがいっぱいです。

ですが、現地で拾いたい曲を知ってしまったので、次回以降の虹ヶ咲のライブには行こうと思っています。レギュレーションには引っかからないように気を付けます。

そして、エマかりが好きなオタクとして生きていこうと思います。

4月からは2期が始まるということで、非常に良いタイミングで見れたなと思います。

また、Twitterで「虹見るぞ~」と言い出したら、意外にも多くの履修勢フォロワーがいたこともあり、各々の好きポイントを知りながら楽しむことができました。

この場を借りて感謝の意を伝えたいと思います。

 

一応、バンナムフェスのチケットは両日取れているので、そこで虹ヶ咲を見れそうです。ネオスカやってくれ~~~~~!!!!

 

それでは、シンデレラ10thファイナル公演でお会いしましょう。

やほ\(๑日ᗜ向๑)